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「大変なものがいるのー!!」
強風吹きすさぶある晩のこと。
入浴していたはずの母がビショビショ全裸で
お風呂場から飛び出してきました。
半分だけフタをあけて湯船に浸かっていた母。
目の前の隅っこに目を疑うものを発見したのです。
小鳥が…、寝ている。死んでいる?
人間がこんなに大騒ぎしているのに、
ぴくりとも動かない。
なんで〜っ!!!!!!!!!!!!!!!!
日中、家にはトトしかおらず、しっかり戸締まりしていたし
いつの間に?なぜここに?どうやって?
それは、謎過ぎて謎。
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ていうか、野鳥を間近にみたことのない私たちは大パニック。
どうしたらいいか、わかりません。
鳥好きの友人に夜中に電話。
様子を伝えると、爆睡してるか、すごく弱っているか…。
取り合えず穴を開けた段ボールにタオルを敷いて
朝まで保護してあげることに。
何の鳥かもよく分からず、こ、怖いよ。
バタバタ飛び出したらどうしよう。
そっとタオルを被せて捕まえたのはさすがの母親。
小鳥は暴れもしませんでした。
生きてるの!?死んでるの!?死にそうなの!?
どうしたらいいの!?とにかく頑張って!!
いろんなことが心配であまり寝られませんでしたが
翌朝、ガレージで恐る恐る箱を開けると
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ピョコッと顔だしました♪
い、生きてた〜!
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巣立ち間もないツバメの子供ちゃんです。
かわいい。。。
朝日を浴びてホッとした様子。
でもかなり弱っているのか、逃げようともしません。
スポイトでお水をくちばしに持っていくと
ピチッピチッピチッと飲んでくれます。
かわいすぎるよ、ツバメの子供ちゃん。。。
あちこちで、ツバメの鳴き声がする。
みんな心配なんだね。
絶対、助けてあげたい。
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ただ、一度だけ飛ぼうとしたんです。
でもすぐに落ちてきちゃった。
力を振り絞ってよほど疲れたのか、
それからはずっとグッタリ…。
家に再び連れてきて保護。
野鳥を診てくれる動物病院が全然見つからず、
ご近所さんや、知り合いや、ネットやら、
とにかくツバメの情報をかき集めるも…
飛べなくなったツバメの子供ちゃんは
そういえば、一度も鳴き声を聴かせてくれないまま
その日のうちに安らかな眠りにつき、
かけがえのない命はお空に飛んで行ってしまいました。
ほんの僅かな間しか、お世話できなかった。
ツバメの子供ちゃん、どうしてウチに来ちゃったの?
何にも分からなくて助けてあげられなかった。
ごめんね。
私と見つめあって信じてくれて
スポイトからピチピチお水を飲んでくれてありがとう。
あのかわいいお顔は忘れられないよ。
ありがとう。ありがとう。
もっとお水をあげれば良かったのかな?
金魚の冷凍アカムシ、あげれば良かったのかな?
風が強くて寒かったのかな?
もっともっと暖かくしてあげれば良かったのかな?
たった半日だったんです。
滲んだ空を見上げれば、まだ憎い強風が、寒風が。
仲間もきっと、泣いています。
ツバメの鳴き声、聞こえてきます。
ツバメたちと一緒にお葬式。
バイバイ、ごめんね。
でも、私は出会えて良かったよ。
ありがとうね。
バイバイ。
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